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いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
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 やっと休日。くたくたですよ。何でこんなに疲れるんだろうと思えるほどの、大変さでした。学期末テスト。
 まさかの生物の点数が一番ショックなのですが。ずっと勝っていた友人に最後の最後でやられた。
 勝ち逃げできるとか思ってた私が馬鹿だった。……掛け算を間違えるという、生物とは何の関係もないところで点数を落とすのが、一番イヤだ。


 で、ここ最近、パソコンをほとんど触っていなかったり、いろいろなことがあったりで、外のほうに無関心だったのですが。

 東京都青少年健全育成条例の改正案

 がね。図書館ファンなら当然知ってるよね?? 
 図書館ファン(?)なので心配しつつ、成立しないよ、きっととか思ってましたが。
 友人から『成立するかもよ』と知らされ、調べてみたら、成立するかもしれないという事態に。

 いや、まぁ、全てを否定するわけじゃないけどさ。図書館戦争みた人なら、ちょっとは『んん??』と思って欲しいわけですよ。
 確かに色々いけないことはあるから、こういう条例が出てくるわけだしね。
 うん……、有川先生の心情を想像することは出来ないけど、複雑だろうな。
 通ったらイヤだな、という感想でもいいので、とりあえず関心を持つことは大切だと思うのですよ。
 革命読んだ人なら分かるよねっ!!

 気になる方は調べてください。私はいやですよ、正化とか日野の悪夢とかは。ケイタイとかネットも他人事じゃなくなるなんて……。


 幼い学生が何を言ってるんだという話かもしれないけどさ。図書館見たら、無関心が一番ダメだと思っちゃうし。

+ + + + + + + + + +
「私たちの間に、愛なんてないでしょう?」

 ノアが楽しそうに笑う。
 桜はきゅっと唇をかみ締めてから、握っていた手を開いた。じっとりと汗でぬれていて、不快にしか感じない。それが桜をいらだたせる。

「何が、あるの?」

 ノアがまた、ニヤリと口角を上げた。
 この時点で気付いておかなければいけなかった。こいつへは注意しても、しすぎるということはないのだと。

「狩るものと、狩られるものの上下関係」

 そういうとノアは桜の手を掴み引き寄せる。激しく口付けられて、膝ががくりと折れた。

「絶対に、あんただけは好きにならない」

「知っておりますよ。私も、あなたを愛していません」

 またそうやって、口付ける。桜の手がノアの服の裾を掴んだ。ノアの手は桜の頭へと回る。そして左手は腰へ。

「ですがそうですね、しいて言うならば、あなたの血の味を、愛しています」

 首筋に口付けられた瞬間、落ちた、と桜は小さく呟いた。




 こちらはこちらで何か分からない。


      ――――――――――――――――――――――――――――――


「とっておきの、夜の過ごし方を教えて差し上げます。いかがですか?」

「この、鬼畜、悪魔、吸血鬼っ!!」

 ノアの瞳が怪しく光り、桜は軽々と抱き上げられた。

「いい眺めですね」

 そう言って、ベッドへ投げ上げる。
 どさりと重く音が響いて、桜の服がふわりと空気を孕んだ。桜が起き上がろうとひじをつくと、すかさずノアが膝で押しとどめる。

「赤く熟れた頬も、潤んだ瞳も、薄く開いた唇も、私を誘っているのですよ」

 ぞわり、と頬をなでられた瞬間、桜の背筋に寒気が走る。しかし同時になんともいえない感覚に襲われた。

「あなたの嫌がる仕草は全て、男を煽るモノです。まったく、無意識とはタチが悪い」

「余計な、お世話」

 ぎゅっとノアの指の感覚から逃れるように目を瞑る。
 しかしそんなことできるはずもなく、ノアの手が上下する度にわずかに肩を揺らした。そんな桜を見ながら、ノアは小さく笑い声をもらす。

「これだから、あなたの血を吸って以来、誰の血も吸えなくなったんです。どう責任をとるおつもりで?」

「あんたに餌付けするのは、あたしだけで十分でしょう」

 ぐっと桜の手がノアの手首を掴んだ。ノアは笑みをかみ殺し、桜の手に口付ける。その感覚にさえ、桜は肩を震わせる。

「一つ聞いていい?」

 ノアの手が桜の服の裾にかかる。するりと手が入り込んで来て、肌の表面を撫でた。

「どうぞ」

「あんたの心に見合う、血の量っていくら?」

「あなたの血、全てですかね」



 あれー。桜ちゃんがただのいじめられっこになっていく。


      ――――――――――――――――――――――――――――――


「血を吸われてる間だけ、あたしはあんたの一番?」

「そうですね」

 くすり、と桜の首筋を舐めながらノアが言った。桜はノアの背中に回した手に力を入れる。

「では吸われている間、あなたの一番は誰ですか」

「そんなの……、わから」

 分からないと言おうとした瞬間、ノアの牙が深く穿たれる。
 ぎゅっとノアの背中に爪を立てた。意趣返しのつもりで、痛みの分だけ爪を立てる。ジュルリ、と液体をすする音が耳元でした。

「一言で済むでしょう」

「誰だって、言わせたいの」

「『ノア』と、ただ一言言えば、くれた血の分だけ、守ってあげます」

 桜の口元が一回きゅっと絞られたあと、恐る恐る開かれた。




 この二人を書くと、いっつもこんな感じ。



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無題
あの条例、私もちょっとしか調べてないけど、今のままだとほぼ確実に通るらしい。
あと文句が言える期間が限りなく短いんだって。1日くらいしかなかった気がする。
これと合わせてネットとかに関する法案も話し合われてるみたいだけど、こっちはまだ殆ど具体的な形になって無くて、通る通らない以前の話。
でもこうやって話し合われる微妙な法案が2つある場合、1つは通すけど1つは通さないっていう決まり方をすることがすごく多いらしい。
つまりネットの方の法案が通せる状態に無いってことは、一方の東京都の条例が通る可能性が限りなく高いってこと。
これ東京都だけの条例だけど、出版社の殆どが東京都にあるからほぼ法律と同等の効力を持つことになるとか…。
かなりピンチらしい。

この条例の目的って、漫画だのゲームだのの影響に起因する犯罪(主に性犯罪?)を無くそうってことだと思うけど、幼女趣味とか嗜虐趣味ってまず生まれつきだと思うし、現実でかなわないから空想の世界で願望を満たしてる人達の逃げ場を奪って、逆に犯罪増えるんじゃないかと思うよ。
それに実際どれだけの犯罪が漫画やゲームの影響で起こってるって断定できるのか教えて欲しい。

ここで吼えても何もならないけど、サブカルチャーに対する偏見がありありと見て取れて不快です。
でも学生が何言っても相手にされないからいじけるw
2010/03/13(Sat) 編集
Re:無題
まあ、私たち未だに親のすねかじって生活している身ですからね。大層なことを言ったところで、子供が言ったことに変わりないし。

でも関心を持つことだけは大切だと思いたい。少なくとも無関心で過ごすよりはよい、と信じております。
うまく言えないのはとてももどかしいけど、漫画やゲームその他もろもろが原因の全てじゃないのも分かって欲しい。
一因の可能性がある、というだけで、偏見の目で見られるのはやだな。
 【2010/03/13】
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