いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
二日連続!! すごい。誰か褒めてください。やる気が目に見えた瞬間ですね。(笑)
英語や国語のテストがあるけど忘れたふりを突き通します。だってやったって無駄なんだもの。しょうがない、しょうがない。
そういえば、父が厄払い(?)に行ってきたらしいです。色々面白いことをしていたらしいのですが、そういうのが好きな私は残念ながらお留守番でした。
お払いとか間近で見たかったのに!! 巫女さんの衣装とか、神主さんの衣装とか近くでじっくり観察したかったのに。
衣装とかを調べるのが非常に好きなのですが、作中で活かされることはほとんどないので悔しいです。ちなみにリシティアちゃんの衣装はビクトリアン王朝時代のものを参考にしています。
フリフリで豪華そうだから。バッスルとかコルセットとかちょっと憧れてしまいます。似合わないから、多分一生着ないだろうけど。
でも男物はあまり調べる気がないので、漫画や小説の挿絵で妄想しています。首筋がきれいに見えればいいな、というのは邪念です。
と、まぁ、無駄話もここまでにして、あと少し。頑張りますのでよろしくお願いします。
英語や国語のテストがあるけど忘れたふりを突き通します。だってやったって無駄なんだもの。しょうがない、しょうがない。
そういえば、父が厄払い(?)に行ってきたらしいです。色々面白いことをしていたらしいのですが、そういうのが好きな私は残念ながらお留守番でした。
お払いとか間近で見たかったのに!! 巫女さんの衣装とか、神主さんの衣装とか近くでじっくり観察したかったのに。
衣装とかを調べるのが非常に好きなのですが、作中で活かされることはほとんどないので悔しいです。ちなみにリシティアちゃんの衣装はビクトリアン王朝時代のものを参考にしています。
フリフリで豪華そうだから。バッスルとかコルセットとかちょっと憧れてしまいます。似合わないから、多分一生着ないだろうけど。
でも男物はあまり調べる気がないので、漫画や小説の挿絵で妄想しています。首筋がきれいに見えればいいな、というのは邪念です。
と、まぁ、無駄話もここまでにして、あと少し。頑張りますのでよろしくお願いします。
+ + + + + + + + + +
周りの闇が少しずつ心地のいいまどろみに変わっていく。手に小さな重みと大きなぬくもりを感じた。
気が付けば視界は開いていて、真っ白な色が目に刺さる。焦点が合わず、ぼやけて見えた白いものがはっきりと見え、やっと天井だと認識した。それにしたがって、"助かったんだ"という実感がわく。
ふわりと目の前が金色――ブロンドに覆われた。アレクが一番好きで、でも絶対に周りには置かない色。
その色はティアだけの色だから。ティアの髪以外でその色は見たくないと思ったから。
「ティ……ア」
本当に久しぶりに呼んだ。かすれておかしいくらいに声が出ず、それでもティアは小さく驚いた顔をした。
しかしそれも僅かで、『医師を呼んでくる』と身を翻し、扉へと向かって走る。アレクはティアの腕を一瞬の差で掴んでいた。
その袖が血で染まっていることを知り、袖を掴む手の力を強めた。そのまま上体を起こすと疼くような痛みを感じた。
「何故今更……その名でわたしを呼ぶの――?」
腕を掴まれ逃げるに逃げれないティアはアレクに背を向けたまま聞いた。
「何で!! 何で今更――!!」
振り向く顔は泣く一歩手前で、何かの痛みに眉を寄せ、唇を噛み、耐えているようだった。その顔を見たくなくて、アレクはティアを力任せに引っ張った。
ティアの背中に手を回し、逃げられないように抱きしめる。それでも自分の力はティアを潰しそうで、細心の注意を払って力を込める。
ティアの温かな熱に触れ、やっと息を吐き出せた。
どこに剣を扱えるだけの力があるのだろう。どこに国を支えるだけの意思があるのだろう。
そう疑問を持たずにはいられないほど弱そうな、華奢な体。この体を、心を守りたいんだと改めて、強く……前よりもずっと強く自覚した。
一度はなくなってしまえばいいのにと思った気持ちが、大きくなるのを感じる。どうせ叶わないなら、綺麗なままいつまでも閉じ込めておきたいと思う気持ち。
ティアの手がおずおずとアレクの肩に置かれる。これくらいなら……と言うまだ嗄れたようなアレクの声が耳に届く。
その言葉を聞き返そうとするがアレクの言葉に遮られた。
「あなたはご存知でしたか? 私が、あなたを守るためだけに騎士になったということを。私情にまみれて、あなたを守っているということを。私は、あなたが思っている以上に意地汚く、偽善で動いているのですよ」
ティアが大きく目を見開く。ティアの手から力が抜け、同時に足元が崩れ落ちそうになる。
口だけが
『どういう意味なの』
と動いていた。『私情』ってどういう意味? どういう風に解釈すれば言いの? どういう意味なのか見当がつかない。
いや、少しだけ勇気を出せば分かるのかもしれないけれど、気付きたくなくて知らないふりをする。
考えない、ふりをする。そのやましさを消すようにティアは、言わなければいけないことがあった、と思い出した。
そう、これが最後かもしれない。アレクに触れられる最後の時なのかもしれない。アレクの体から、自分の手を離し、退がる。――この国の礼儀で貴族の男女がとる距離をとった。
若い女が男に近すぎてはいけないと、何度も侍女たちに教わった。三歩ほど離れるだけで、どうしてこんなに違和感があるんだろうとティアは自問自答した。
もう一度、名前を呼ばれてしまえば……あの頃のように『ティア』と呼ばれてしまえば――きっと言えなくなってしまう。
アレクに憎まれてもいいと思いながら、それを望まない自分がいることをティアは知っていた。それでもこの言葉を言うのは、ティア自身の我が侭だ。
もう、傷つかれたくないという、偽善とも我が侭とも取れる思い。その思いはきっと……という名前の感情から来るものだろうけど……。
自分には許されない感情だと知っている。
誰もがいずれする、未知の気持ち。最初は戸惑い、そしてその人を天使にも悪魔にも変えてしまうという不思議な、不思議な気持ち。
それでもその感情を、王族が持つことは許されていない。
いつの日か、遠く異国の地に嫁がされる、この身には関係のないことだと、この一六年間で思い知らされている。
一番近くにいるアレクに、一番抱いてはいけないものを抱いたのは自分だと。
でもその気持ちがばれた時、罰せられるのは間違いなくアレクなのだ。自分ではなく、優しいアレクなのだ。アレクは文句を言わないのだろう。
自分が悪かったのだと、当たり前のように言ってのけるのだ。『あなたに期待させるような言動をして申し訳ありません』と。普通に頭を下げてしまうのだろう。
でも、悪いのはあくまで自分であって、アレクにはきっと疚しい気持ちの欠片も持っていないのだろう。
きっと、きっと私情というのは、妹に対する感情か何かなのだろう。
あまりにも一緒にいたから、情が移ったのだと。そう言われた気がした。自分で考えていることなのに、あまりにもアレクの考えそうなことで、まるでアレク本人から言われたような衝撃が襲った。
でも、もうそれもお終い。そんな、取り留めのないことを考えるのも今日が、今が最後になる。全てに終止符を打つ。自分の気持ちに。
この思いを、枯らしてしまう。今まで知らず知らずのうちに育てていたこの気持ちに、水をやるのを止めてしまおうと思った。育てるのをやめようと思った。
豊かな土壌から引き抜き、絶え間なく、惜しみなくやっていた水を与えることなく、少しずつ、少しずつ枯れるのをそっと見守ろうとする。
時にはそのむごい仕打ちに、痛みに耐えられなくなるかもしれないけれど、もう一度育てようとするかもしれないけれど。だけど、いずれは根絶させないといけないものだから。
まだ自覚の浅いうちに、止めてしまった方が楽だと思った。
いつから気付いていたのだろうと思う。自分の気持ちに、自分自身が。いつから、一体いつからこの気持ちを持ち、いつからこの気持ちの正体を知ってしまったんだろうと、記憶を探る。
でもそこで気が付いた。今更、いつ惹かれていたか知っても無駄だと言うことに気付いた。
今更気付いたって何も変わらない。……いつ気付いても、何も変わらない。今のように苦悩し、そして同じ道を選ぶのだ。
始めから、初めから、抱いてはいけなかったということは変わらない。自分の蒔いた種くらい、自分で始末しなくてはいけないのだ。
だから、いつかのように。五年前のように……。今度こそ本気で。
今度こそ、今度こそ、突き放すように。
「アレク。あなたは、ボールウィン家に帰って。もう、わたし……大人しくするから。侍女たちが認めるくらい、大人しくして、皆を困らせたりしないから。
アレクを、困らせたりしないから。きちんと王女らしく過ごすから。だから、ね。帰って。あなたが国のために、ううん、わたしの所為で傷つくのをもう見たくないの。
わたし、三回目の過ちをしたくないの。あなたより国が大事だと言わざるをえない……見捨てるかもしれない。こんな私の所為で、死ぬようなことがあったら――わたしの我が侭だけど、でももう嫌なの」
気が付けば視界は開いていて、真っ白な色が目に刺さる。焦点が合わず、ぼやけて見えた白いものがはっきりと見え、やっと天井だと認識した。それにしたがって、"助かったんだ"という実感がわく。
ふわりと目の前が金色――ブロンドに覆われた。アレクが一番好きで、でも絶対に周りには置かない色。
その色はティアだけの色だから。ティアの髪以外でその色は見たくないと思ったから。
「ティ……ア」
本当に久しぶりに呼んだ。かすれておかしいくらいに声が出ず、それでもティアは小さく驚いた顔をした。
しかしそれも僅かで、『医師を呼んでくる』と身を翻し、扉へと向かって走る。アレクはティアの腕を一瞬の差で掴んでいた。
その袖が血で染まっていることを知り、袖を掴む手の力を強めた。そのまま上体を起こすと疼くような痛みを感じた。
「何故今更……その名でわたしを呼ぶの――?」
腕を掴まれ逃げるに逃げれないティアはアレクに背を向けたまま聞いた。
「何で!! 何で今更――!!」
振り向く顔は泣く一歩手前で、何かの痛みに眉を寄せ、唇を噛み、耐えているようだった。その顔を見たくなくて、アレクはティアを力任せに引っ張った。
ティアの背中に手を回し、逃げられないように抱きしめる。それでも自分の力はティアを潰しそうで、細心の注意を払って力を込める。
ティアの温かな熱に触れ、やっと息を吐き出せた。
どこに剣を扱えるだけの力があるのだろう。どこに国を支えるだけの意思があるのだろう。
そう疑問を持たずにはいられないほど弱そうな、華奢な体。この体を、心を守りたいんだと改めて、強く……前よりもずっと強く自覚した。
一度はなくなってしまえばいいのにと思った気持ちが、大きくなるのを感じる。どうせ叶わないなら、綺麗なままいつまでも閉じ込めておきたいと思う気持ち。
ティアの手がおずおずとアレクの肩に置かれる。これくらいなら……と言うまだ嗄れたようなアレクの声が耳に届く。
その言葉を聞き返そうとするがアレクの言葉に遮られた。
「あなたはご存知でしたか? 私が、あなたを守るためだけに騎士になったということを。私情にまみれて、あなたを守っているということを。私は、あなたが思っている以上に意地汚く、偽善で動いているのですよ」
ティアが大きく目を見開く。ティアの手から力が抜け、同時に足元が崩れ落ちそうになる。
口だけが
『どういう意味なの』
と動いていた。『私情』ってどういう意味? どういう風に解釈すれば言いの? どういう意味なのか見当がつかない。
いや、少しだけ勇気を出せば分かるのかもしれないけれど、気付きたくなくて知らないふりをする。
考えない、ふりをする。そのやましさを消すようにティアは、言わなければいけないことがあった、と思い出した。
そう、これが最後かもしれない。アレクに触れられる最後の時なのかもしれない。アレクの体から、自分の手を離し、退がる。――この国の礼儀で貴族の男女がとる距離をとった。
若い女が男に近すぎてはいけないと、何度も侍女たちに教わった。三歩ほど離れるだけで、どうしてこんなに違和感があるんだろうとティアは自問自答した。
もう一度、名前を呼ばれてしまえば……あの頃のように『ティア』と呼ばれてしまえば――きっと言えなくなってしまう。
アレクに憎まれてもいいと思いながら、それを望まない自分がいることをティアは知っていた。それでもこの言葉を言うのは、ティア自身の我が侭だ。
もう、傷つかれたくないという、偽善とも我が侭とも取れる思い。その思いはきっと……という名前の感情から来るものだろうけど……。
自分には許されない感情だと知っている。
誰もがいずれする、未知の気持ち。最初は戸惑い、そしてその人を天使にも悪魔にも変えてしまうという不思議な、不思議な気持ち。
それでもその感情を、王族が持つことは許されていない。
いつの日か、遠く異国の地に嫁がされる、この身には関係のないことだと、この一六年間で思い知らされている。
一番近くにいるアレクに、一番抱いてはいけないものを抱いたのは自分だと。
でもその気持ちがばれた時、罰せられるのは間違いなくアレクなのだ。自分ではなく、優しいアレクなのだ。アレクは文句を言わないのだろう。
自分が悪かったのだと、当たり前のように言ってのけるのだ。『あなたに期待させるような言動をして申し訳ありません』と。普通に頭を下げてしまうのだろう。
でも、悪いのはあくまで自分であって、アレクにはきっと疚しい気持ちの欠片も持っていないのだろう。
きっと、きっと私情というのは、妹に対する感情か何かなのだろう。
あまりにも一緒にいたから、情が移ったのだと。そう言われた気がした。自分で考えていることなのに、あまりにもアレクの考えそうなことで、まるでアレク本人から言われたような衝撃が襲った。
でも、もうそれもお終い。そんな、取り留めのないことを考えるのも今日が、今が最後になる。全てに終止符を打つ。自分の気持ちに。
この思いを、枯らしてしまう。今まで知らず知らずのうちに育てていたこの気持ちに、水をやるのを止めてしまおうと思った。育てるのをやめようと思った。
豊かな土壌から引き抜き、絶え間なく、惜しみなくやっていた水を与えることなく、少しずつ、少しずつ枯れるのをそっと見守ろうとする。
時にはそのむごい仕打ちに、痛みに耐えられなくなるかもしれないけれど、もう一度育てようとするかもしれないけれど。だけど、いずれは根絶させないといけないものだから。
まだ自覚の浅いうちに、止めてしまった方が楽だと思った。
いつから気付いていたのだろうと思う。自分の気持ちに、自分自身が。いつから、一体いつからこの気持ちを持ち、いつからこの気持ちの正体を知ってしまったんだろうと、記憶を探る。
でもそこで気が付いた。今更、いつ惹かれていたか知っても無駄だと言うことに気付いた。
今更気付いたって何も変わらない。……いつ気付いても、何も変わらない。今のように苦悩し、そして同じ道を選ぶのだ。
始めから、初めから、抱いてはいけなかったということは変わらない。自分の蒔いた種くらい、自分で始末しなくてはいけないのだ。
だから、いつかのように。五年前のように……。今度こそ本気で。
今度こそ、今度こそ、突き放すように。
「アレク。あなたは、ボールウィン家に帰って。もう、わたし……大人しくするから。侍女たちが認めるくらい、大人しくして、皆を困らせたりしないから。
アレクを、困らせたりしないから。きちんと王女らしく過ごすから。だから、ね。帰って。あなたが国のために、ううん、わたしの所為で傷つくのをもう見たくないの。
わたし、三回目の過ちをしたくないの。あなたより国が大事だと言わざるをえない……見捨てるかもしれない。こんな私の所為で、死ぬようなことがあったら――わたしの我が侭だけど、でももう嫌なの」
PR
この記事にコメントする
再び…
お邪魔します、誉です。
2日連続更新おめでとうございます!…これは褒めるとは少し違う気もしますが(笑)。
『姫と騎士』が着々とエンディングに…アレクさんの今後の行動が見物ですね。『勿忘草』の方も気になるので是非読ませて頂きますよ。
影ながら応援しておりますので創作活動頑張って下さいませ。それでは、長文失礼します^^
2日連続更新おめでとうございます!…これは褒めるとは少し違う気もしますが(笑)。
『姫と騎士』が着々とエンディングに…アレクさんの今後の行動が見物ですね。『勿忘草』の方も気になるので是非読ませて頂きますよ。
影ながら応援しておりますので創作活動頑張って下さいませ。それでは、長文失礼します^^
ありがとうございます。
あ、ありがとうございます。あちこちから『いや、今までサボりすぎてただけだから。(褒めるまでもない)』と、言われ続けてきたので、嬉しいです。
こんな嬉しい言葉誉様だけですよーーー。ちなみに『姫と騎士』が楽しみだといわれたのも。
トリップのほうは、若干下書きをしてみています。推敲して、打ち次第、また送らせていただきますね。一人称にしようか、三人称にしようか非常に迷っています。
今のところ、雪乃の一人称で書いているのですが。ちょっとコメディー色が薄い感じです。
こんな嬉しい言葉誉様だけですよーーー。ちなみに『姫と騎士』が楽しみだといわれたのも。
トリップのほうは、若干下書きをしてみています。推敲して、打ち次第、また送らせていただきますね。一人称にしようか、三人称にしようか非常に迷っています。
今のところ、雪乃の一人称で書いているのですが。ちょっとコメディー色が薄い感じです。