いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
え、っと。期待されてない姫と騎士を更新します。いいもん、私がアレク好きなだけだから。たとえへタレだと言われていようとも!!
姫と騎士って中々ツボに入る設定だと思うんですけどねぇ。書き方が悪いのか?!
文章の稚拙さはこの際置いといて、面白みがないのかぁ。アレクがヘタレだからいけないのか……。
ともあれ、16話更新~~。微妙なところできってしまいました。中々きるタイミングがつかめず、何とも変なところに。
次はちょっと血とかの表現があるので苦手な方はご注意ください。今回は大丈夫だと思います。
姫と騎士って中々ツボに入る設定だと思うんですけどねぇ。書き方が悪いのか?!
文章の稚拙さはこの際置いといて、面白みがないのかぁ。アレクがヘタレだからいけないのか……。
ともあれ、16話更新~~。微妙なところできってしまいました。中々きるタイミングがつかめず、何とも変なところに。
次はちょっと血とかの表現があるので苦手な方はご注意ください。今回は大丈夫だと思います。
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「見習い騎士はここまでご苦労だった。これからはさらに危険になるので、城へ帰ってくれ」
エイルの声にザワザワとした声たちが答える。その中にはティアの『えっ?』と言う声も含まれていた。
動揺する見習い騎士に対し、警備隊の一軍はどの人も口元を引き結び、厳しい顔をしている。そこでやっとティアにアレクとエイルの考えに気付いた。
(まさか、一軍だけでプルーを助けようなんて考えてるの?)
胸がざわりと騒ぐ。嫌な予感というのは多分こういうことを言うのだろうと思った。
どうしよう。このままじゃ、見習い騎士と一緒に帰されてしまう。そう思ったとき、
「フェイ」
呼ばれた。絶対に呼ばれない、呼ばれるわけにはいかないと思っていた人に……。アレクだ。
「ちょっと来い」
そう言われ、襟首を掴まれたままズルズルと引きずられていく。そこに姫としての接し方はない。あるのは見習い騎士に対する接し方だった。
そしてそのままエイルの元に連れて行かれ、そこでやっと解放された。
「アレク様? エイル様? 何なんでしょうか?」
ティアはわざとらしくエイルに聞く。するとエイルは小さく笑い、眼鏡に手をかけて取ってしまう。
「あ……」
「リシティア様。どういうことか……」
「ご説明いただけますか?」
アレクとエイルがティアに向かって聞く。アレクはいかにも怒っているように。エイルは笑顔で。エイルの笑顔は妙に怖い。ティアは誤魔化すようにニコリと笑うが、アレクに一喝された。
「あなたは自分が狙われている自覚があるんですか? どうするんですか。あなたは体調不良で部屋から出ず、姿を現さない。プルーはいきなり行方不明になる。今、城は大騒ぎですよ、きっと」
「あら、大丈夫よ。イリサがプルーに扮するわたしの傍を少し離れている間に、書置きをしてきたの。『プルーとわたしは町に遊びに出たことにしておいて』って」
それを聞いて、アレクは盛大にため息をついた。そしてチラリとエイルを見やる。
「どうして来たんです?」
エイルの言葉に、それまで誤魔化すように笑っていたティアは表情を変えた。その顔はまさしく政治をするものの顔であり、同時に剣を扱う者特有の冷徹な顔だった。王宮の執務室にいるときのような厳しい表情でアレクとエイルを見る。
「では、聞くけれど……。あなたたちは何故わたしに何も報告せず、相談さえなく、ここに来たのです? 自分たちだけで」
急に口調が改まる。問いただすような口調で聞き、ティアは自分より頭二つ分も大きなアレクとエイルを下から睨みつけた。
「わたしに来て欲しくないなら、そう言えばいいでしょうに。何故騙すように来たのです?」
大臣たちと話すときの口調とはまた違う、丁寧だけれど反論を許さない口調。普段の口調が柔らかいだけに、厳しさが浮きだつ。
大臣たちと話すときの口調はまさに父王が話すときの口調そのもの。アレクたちと話すときの口調は貴族の子女のもの。怒りを感じ、厳しく問いただすときの口調は剣の師匠のもの。
その使い分けがはっきりと分かり、エイルは感心した。こんなにまで立場の違いで言葉遣いを変えるのかと。
「それは」
厳しい口調にアレクは咄嗟に言いよどんだ。しかしアレクは何かを決めたように口を開く。
その瞬間だった。
無数の馬のいななきと、足音が聞こえ、十数人の男たちが現れる。アレクとエイルがティアの前にさりげなく出て、ティアを隠す。他の隊員も次々と集まってきた。
エイルの声にザワザワとした声たちが答える。その中にはティアの『えっ?』と言う声も含まれていた。
動揺する見習い騎士に対し、警備隊の一軍はどの人も口元を引き結び、厳しい顔をしている。そこでやっとティアにアレクとエイルの考えに気付いた。
(まさか、一軍だけでプルーを助けようなんて考えてるの?)
胸がざわりと騒ぐ。嫌な予感というのは多分こういうことを言うのだろうと思った。
どうしよう。このままじゃ、見習い騎士と一緒に帰されてしまう。そう思ったとき、
「フェイ」
呼ばれた。絶対に呼ばれない、呼ばれるわけにはいかないと思っていた人に……。アレクだ。
「ちょっと来い」
そう言われ、襟首を掴まれたままズルズルと引きずられていく。そこに姫としての接し方はない。あるのは見習い騎士に対する接し方だった。
そしてそのままエイルの元に連れて行かれ、そこでやっと解放された。
「アレク様? エイル様? 何なんでしょうか?」
ティアはわざとらしくエイルに聞く。するとエイルは小さく笑い、眼鏡に手をかけて取ってしまう。
「あ……」
「リシティア様。どういうことか……」
「ご説明いただけますか?」
アレクとエイルがティアに向かって聞く。アレクはいかにも怒っているように。エイルは笑顔で。エイルの笑顔は妙に怖い。ティアは誤魔化すようにニコリと笑うが、アレクに一喝された。
「あなたは自分が狙われている自覚があるんですか? どうするんですか。あなたは体調不良で部屋から出ず、姿を現さない。プルーはいきなり行方不明になる。今、城は大騒ぎですよ、きっと」
「あら、大丈夫よ。イリサがプルーに扮するわたしの傍を少し離れている間に、書置きをしてきたの。『プルーとわたしは町に遊びに出たことにしておいて』って」
それを聞いて、アレクは盛大にため息をついた。そしてチラリとエイルを見やる。
「どうして来たんです?」
エイルの言葉に、それまで誤魔化すように笑っていたティアは表情を変えた。その顔はまさしく政治をするものの顔であり、同時に剣を扱う者特有の冷徹な顔だった。王宮の執務室にいるときのような厳しい表情でアレクとエイルを見る。
「では、聞くけれど……。あなたたちは何故わたしに何も報告せず、相談さえなく、ここに来たのです? 自分たちだけで」
急に口調が改まる。問いただすような口調で聞き、ティアは自分より頭二つ分も大きなアレクとエイルを下から睨みつけた。
「わたしに来て欲しくないなら、そう言えばいいでしょうに。何故騙すように来たのです?」
大臣たちと話すときの口調とはまた違う、丁寧だけれど反論を許さない口調。普段の口調が柔らかいだけに、厳しさが浮きだつ。
大臣たちと話すときの口調はまさに父王が話すときの口調そのもの。アレクたちと話すときの口調は貴族の子女のもの。怒りを感じ、厳しく問いただすときの口調は剣の師匠のもの。
その使い分けがはっきりと分かり、エイルは感心した。こんなにまで立場の違いで言葉遣いを変えるのかと。
「それは」
厳しい口調にアレクは咄嗟に言いよどんだ。しかしアレクは何かを決めたように口を開く。
その瞬間だった。
無数の馬のいななきと、足音が聞こえ、十数人の男たちが現れる。アレクとエイルがティアの前にさりげなく出て、ティアを隠す。他の隊員も次々と集まってきた。
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