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いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
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 久しぶりに(というか、単純に忘れてた)更新ー。一ヶ月以上ぶりです。すみません。何をトチ狂ってたのか。
 でもこれ、拍手採録。……次はちゃんと書下ろしを載せます、よ?

 昨日の怪我は、寝る前は歩くのも辛かったのですが、湿布して寝たら軽減されました。でも見て分かるくらい腫れてます。
 火曜日、これで体育……??
 さすがに痛いんですけどねー。


+ + + + + + + + + +
『眠れる森の美女』(パロディーでさえない)



「で、眠れる森の美女をするの? わたしたちが? ノア、ふざけてるの?」

「いいえ、ふざけてませんよ」

「わたしは忙しいのよっ! 本編見れば分かるでしょ。それどころじゃないのよ! 常に!!」

「まぁ、まぁ。ユキノ」

「まぁまぁ、じゃない!」

 言い争う三人。その手にはそれぞれ『眠れる森の美女』の台本が。
「で、役決めます」

「勝手に話し進めるな。この傲慢秘書兼側近っ!!」

「黙りなさい、たかだか賢者の分際で」

「なっ」

「お、落ち着け。二人とも」

 ノアと雪乃がにらみ合っている間で、一番権力があるはずの魔王がオロオロと彷徨う。

「大体、どうするの。三人で。
姫は? 王子は? 魔法使いだって十二人ぐらいいるでしょう? あとは……、悪い魔女? これはノアで決定ね。ぴったりよ」

「自分は何するつもりですか」

 ノアがきらりと見るので、雪乃は『わたしもやるの?』と驚いたような顔をした。

「じゃぁね。十二人いるうちの一人。台詞少ないし、冒頭以外出番ないし」

「ユキノ……。曲がりなりにも、本編で主役だと紹介されているお前が、その他大勢になってどうする」

 もっともな突込みを受け、雪乃は口を押さえた。元来の面倒くさがりが出てしまっていたらしい。

「だって。柄じゃないし。王子様も、お姫様も」

「そうか。美人だから似合うと思うぞ、姫様役」

「なっ」

 がっと、ジルとは別の方向を向き、慌てて顔に手を当てた。
 こういうことを、平気で言うのが天然の怖いところなのだ。
しかも自分が何を言ったのか、それが周りにどんな影響を及ぼすのか考えていない。

「よかったですね。ユキノ(笑ってるのに、怖い)」

「い、いや。わたし、そんな面倒なの、いいです。辞退します。もう二人でやっちゃえば??」

 すすーと視線を泳がせて、次いで部屋から出ようとする。
 できることなら、関わらないのが一番だ。

「ユキノ。俺が相手役では不満か?」

「いや? そういうことでもなくってだね。そう、ジルがかっこいいから、わたしは不釣合いだなぁと」

「おや、自覚があったのですか?」

「喧嘩売ってるんだね、ノア」

「もちろん(ニコッ)」


 役が決まらぬまま終わるのでした。


オマケ

「で、結局誰がどうするの? 人不足だし」

「だって、これ以上人を出すとネタばれになるでしょう。ほら、あの不思議な声のひ……」

「あら~。何言ってるのかしら、ノア!!」(がっと口元を押さえつつ)

「誰のことだ?」

「さぁ、わたし、まだ何も知らないし??」


    ――――――――――――――――――――
 劇さえしてない、この三人。
 でもこの三人の絡みが好きなんです。

 と、いう本編開始直後の拍手。




『みにくいアヒルの子』


「あなたにお似合いですよ。『みにくいアヒル』」

「そう? ノアに言われても正直、何ともないのよね」

 ばちんと火花が散った。その間でジルはおろおろと二人の顔を見つめる。

「だ、だが、このアヒル、最後は美しい白鳥にっ!!」

 必死に言い募るが、その言葉をノアは一蹴した。ふっという、嫌味な笑顔つきだ。

「ジル様、よく考えても見なさいませ。これのどこが、白鳥に成長するって言うんですか……。
アヒルのまま生涯を終えるクチでしょう。ユキノは」

「ケンカ売ってるの?」

 笑顔で聞いてくる雪乃。それに返すノアも当然のごとく笑顔だ。怖いくらいに美しい笑顔の二人を見て、ジルはわずかに震えた。
 怖すぎる。

「ええ。もちろん」

「買ってやるわーー!!」

 ついに雪乃が声を上げた。ぎっと目が鋭い。

「可哀想に。自分の身の丈も知らず、かかってくるなんて。返り討ちにしてあげますよ」

「その台詞、そっくりそのまま返すわ、ノア」

 二人の視線が交わり、火花がバチンと散った。と、同時に止める様に声が入る。
 これも前同様恐る恐るといった感じで、まったく説得力がない。

「おーい。そのへんで止めないか」

「「ジル(様)は黙ってて(ください)」」

 あえなく撃沈。

「分かった……」

 で、誰がアヒル役なんですか、結局。


オマケ

「疲れた……」

「ノアとケンカするのもほどほどにな、ユキノ」

「だって、かかってくるんだもの。売られたケンカは買う性質」

「(嘘を吐くな、基本、小心者の癖に)」

「ううーー。悔しい、ノアのやつー。人をブスブス言って。
そりゃ、ノアやジルとかみたいに美形じゃないけど、あそこまで言われるほどひどいの??」

「いや。美人だと思うが」

「……。ジルに聞いた私がバカだった」

「え、何でだ、ユキノ」

「何でもーー」

「何でもって、どういうことか分からないだろう。それじゃ」

「分からなくてもいいよ、きっと……。説明するのも疲れるし」

「何か、今のため息、俺のせいみたいな感じだ」

「お前のせいだっ」


      ――――――――――――――――――――
 なんだかんだ言いつつ、彼らが好き。
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日々をのったり、とろとろ歩んでいます。基本マイペースで、まわりをイラつかせたりしてます。
でも本人は精一杯急いでいるつもりだったりします。
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