いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
で、今日更新。
ハロウィーン何かした方がいいんでしょうかねーー。行事ごとといえば、あの二人~と決めているので、設定のノート掘り返してます。
苗字なんだったっけな、のとこから始まる私……。
今日は友人とバカな話で盛り上がりすぎて、帰る時間が遅くなりました。今日の体育は寒かった。(関係ない)
何か風邪気味です。テストのせいです。(点数の悪かった)
数学とか悲劇ですよ。何、あの点数。心配だった二日目より、なかなか出来ているつもりの三日目のほうが悪かったって方がショック。
古典はねー。ぼちぼちですよ。
先生の採点ミスで、結局五点あがりました。友人に結構本気で殴られた腕が痛い。(笑)
明日は化学とか、地理とかできれば忘れ去りたいものが返ってきます。で、31日は模試。11月の7日か14日くらいにもテスト。
11日には芸術鑑賞。
……先生方は自らを含め、過労死させたいらしいな。
ティアとアレクは甘いつもりなのに、全然甘くないらしいです。――一体どうしろと。
ハロウィーン何かした方がいいんでしょうかねーー。行事ごとといえば、あの二人~と決めているので、設定のノート掘り返してます。
苗字なんだったっけな、のとこから始まる私……。
今日は友人とバカな話で盛り上がりすぎて、帰る時間が遅くなりました。今日の体育は寒かった。(関係ない)
何か風邪気味です。テストのせいです。(点数の悪かった)
数学とか悲劇ですよ。何、あの点数。心配だった二日目より、なかなか出来ているつもりの三日目のほうが悪かったって方がショック。
古典はねー。ぼちぼちですよ。
先生の採点ミスで、結局五点あがりました。友人に結構本気で殴られた腕が痛い。(笑)
明日は化学とか、地理とかできれば忘れ去りたいものが返ってきます。で、31日は模試。11月の7日か14日くらいにもテスト。
11日には芸術鑑賞。
……先生方は自らを含め、過労死させたいらしいな。
ティアとアレクは甘いつもりなのに、全然甘くないらしいです。――一体どうしろと。
+ + + + + + + + + +
『終焉の扉』
「ユキノ。今日は書庫の整理を手伝ってください」
「え、いや」
わたし今からあなたの大切な魔王陛下を教育しに行くんですけど。
その帰りにルークのところへ寄るんですけど?! こんなに忙しい身のわたしに一体、どうしろと??
その反論はノアの一睨みで飲み込んだ。
お願いですからそんな怖い顔しないで下さい。……最近わたしへ送られてくる殺気も増してません?
いや、もうこんなの増えられても困るんですけど。
もともと殺気は送られてきてたけどね。どうしてでしょうか。
「魔王陛下はあなたのようにお暇な方ではないんですよ」
それは失礼致しました。書庫の整理だろうと何だろうと、お手伝いいたしますとも。
そう投げやりに答えると、『よろしくお願いします。まぁ、今日一日で終わるなんて思わないで下さいね』と返された。
え、そんなにあるんですか。
連れて来られたそこは、図書室のすぐ隣にある資料室だった。
ふわりと埃が舞っていて、窓から差し込む光を取り込み白く光っている。こもるような空気に小さく咳き込みながら、ノアを見た。
「で? 整理――」
『あなた何してるの?』
またあの声だ。
『呑気にこんなことしてる場合じゃないでしょ』
だから何? 何言ってるの? 全然分からない。
『二人とも、死んじゃうわよ』
ニヤリと『彼女』が笑った気がした。
見たこともないのに、何となく分かってしまってどきりとする。誰かも分からないのに、彼女の声はわたしの中へ侵入する。
『あの二人が死んでも、いいの?』
そこまで考えて、それ以上考えられずに扉から出て行こうとした。
『二人』が誰だか分かってしまった。ジルとルークのことだと一瞬で気付いてしまった。
――もしかしたら、気付かなければよかったのかもしれない。
もし気付かなければ、わたしの選ぶ未来は変わっていたかもしれない。しかし、そんなこと考えもせずわたしは扉に手を掛けた。この部屋から出なければいけない。
「ユキノ」
しかし突如捕まれて引き戻される。ぱっと振り向くと、苦々しい顔をしたノアがいた。
いつもは絶対に見ないような顔がそこにあった。モノクルの奥の瞳が嫌に真剣だった。
「あなた、何に気がついたんですか?」
分からない、分からないけれど、ここにいるだけではいけない気がした。何かしなければいけない気がした。
何とか振りほどこうとするのにノアの手は強くわたしの手首を掴んで放しはしなかった。
「放して!」
「私はあなたをここから出すわけには行きません。それに」
それにあなたも予想しているはずです。何が起ころうとしているのか。
「あなたは本物の賢者ではありません。……行っても、無駄ですよ」
そんなこと、言われなくても分かっていた。
何度となくわたしが自分自身に言い続けていた言葉なのだから。今更他人から言われなくたって自覚しているつもりだ。
わたしが行ったって何かが変わるわけじゃない。両国の関係がどうにかなるわけじゃない。
「それでも」
それでも。
「『わたし(ユキノ)は行かなくちゃいけないの』」
彼女の声と重なった。
次いで目の前に人が現れる。美しく長い黒髪もそのままに、黒い瞳はこちらへ向けて。
写真で見た賢者様。『本物』の賢者様がそこにいた。
「エリファレット・メルザス」
呆然と、ノアが口に名前をのせると、賢者様は淡く笑った。
『アラ? 私の名前、知ってたの?』
名前も、顔も知られていないと大臣たちが言っていたのを思い出した。
「……っ」
ノアが回答に詰まると、賢者様はなお一層艶やかに微笑する。
「あなたが、声の主?」
恐る恐る聞くと、賢者様はわたしの方を向いた。長い髪がふわりと翻る。本当に美人で、賢者を語ってごめんなさい、と謝ってしまいそうになった。
「そうよ。初めて顔を合わせるわね。ユキノ」
優しくて、それと同じくらい怖かった。
『どうして』と口が動く。どうして、たびたびわたしに話しかけたりしたのか分からなかった。どうしてノアに襲われたときあんなことを言ったのかも分からなかった。
『あなたに、してほしいことがあったの』
まぁ、もういいんだけど。
そう言って笑う彼女は寂しそうで、それでも嬉しそうだった。
『それで? ユキノ。行くんでしょ?』
そこで気付いた。ここでこんなことしている余裕なんてなかったのだった。そう思い、再び扉に手を掛ける。
しかし、手を捕まれたままで、それ以上は進めなかった。
「ノア、放して」
「無理です」
「放してったら」
「だから、無理で……」
途中で言葉は途切れ、捕まれていた手も自由になった。
そして、後ろでパンパンと手を叩く音と、ふぅというやりきった感のあるため息が聞こえる。
『これくらいしなきゃね。吸血鬼には』
怖くて後ろを振り向けないんですけど。何したんでしょうか、賢者様。
でも、見たい。どうやって大人しくさせたのか、非常に興味がある。……今度何かやられたら、やりたいという思いが無きにしも非ず。
怖いもの見たさでわたしは思わず後ろを見た。
見なかった方がよかったのかもしれない。
そこには、十字架とにんにくがついた紐でグルグルまきにされ、首からロザリオ(多分、滴っているのは聖水)がかけられたノアがいた。
ご愁傷様です。えっと、でも、ちょっと思う。ざまあみろ。普段の行いが悪いから、こういう罰が当たるんだ。
青白い顔は本当に『蒼白』という感じで、目を回している。
――ちょっと同情するかもしれない。さっきあんなことを思ったけど、さすがにちょっと可哀想だと思う。
『じゃぁ、行きましょうか。邪魔者も静かになったし』
いえいえ、静かになったんじゃなくって、静かにさせたんでしょ。
『行きましょう。殺し合いの場に』
その言葉に、心臓が大きく動いた。
まさしく、殺し合いをしているかもしれないと思っていたときに、その言葉はなかなか威力がある。ノアが止めたのもそれが理由かもしれない。
「案内、してくれますか?」
そう聞くと、賢者様は万人が見とれる笑顔で『ええ』と頷いた。
進もう。終焉の間に。
そこで待ち受けているのが何か、あなたはもう、分かっているはず。
さぁ、行こう。死の待つ間(ま)に。
そこは血塗られた地獄だ。
そこへ行く覚悟があるのなら、きっと何かがあなたを待っているはず。
泣いても笑っても、結果は変わらないけれど。
そこへきっと、あなたが欲しがっている、真実があるはず。
18話
「ユキノ。今日は書庫の整理を手伝ってください」
「え、いや」
わたし今からあなたの大切な魔王陛下を教育しに行くんですけど。
その帰りにルークのところへ寄るんですけど?! こんなに忙しい身のわたしに一体、どうしろと??
その反論はノアの一睨みで飲み込んだ。
お願いですからそんな怖い顔しないで下さい。……最近わたしへ送られてくる殺気も増してません?
いや、もうこんなの増えられても困るんですけど。
もともと殺気は送られてきてたけどね。どうしてでしょうか。
「魔王陛下はあなたのようにお暇な方ではないんですよ」
それは失礼致しました。書庫の整理だろうと何だろうと、お手伝いいたしますとも。
そう投げやりに答えると、『よろしくお願いします。まぁ、今日一日で終わるなんて思わないで下さいね』と返された。
え、そんなにあるんですか。
連れて来られたそこは、図書室のすぐ隣にある資料室だった。
ふわりと埃が舞っていて、窓から差し込む光を取り込み白く光っている。こもるような空気に小さく咳き込みながら、ノアを見た。
「で? 整理――」
『あなた何してるの?』
またあの声だ。
『呑気にこんなことしてる場合じゃないでしょ』
だから何? 何言ってるの? 全然分からない。
『二人とも、死んじゃうわよ』
ニヤリと『彼女』が笑った気がした。
見たこともないのに、何となく分かってしまってどきりとする。誰かも分からないのに、彼女の声はわたしの中へ侵入する。
『あの二人が死んでも、いいの?』
そこまで考えて、それ以上考えられずに扉から出て行こうとした。
『二人』が誰だか分かってしまった。ジルとルークのことだと一瞬で気付いてしまった。
――もしかしたら、気付かなければよかったのかもしれない。
もし気付かなければ、わたしの選ぶ未来は変わっていたかもしれない。しかし、そんなこと考えもせずわたしは扉に手を掛けた。この部屋から出なければいけない。
「ユキノ」
しかし突如捕まれて引き戻される。ぱっと振り向くと、苦々しい顔をしたノアがいた。
いつもは絶対に見ないような顔がそこにあった。モノクルの奥の瞳が嫌に真剣だった。
「あなた、何に気がついたんですか?」
分からない、分からないけれど、ここにいるだけではいけない気がした。何かしなければいけない気がした。
何とか振りほどこうとするのにノアの手は強くわたしの手首を掴んで放しはしなかった。
「放して!」
「私はあなたをここから出すわけには行きません。それに」
それにあなたも予想しているはずです。何が起ころうとしているのか。
「あなたは本物の賢者ではありません。……行っても、無駄ですよ」
そんなこと、言われなくても分かっていた。
何度となくわたしが自分自身に言い続けていた言葉なのだから。今更他人から言われなくたって自覚しているつもりだ。
わたしが行ったって何かが変わるわけじゃない。両国の関係がどうにかなるわけじゃない。
「それでも」
それでも。
「『わたし(ユキノ)は行かなくちゃいけないの』」
彼女の声と重なった。
次いで目の前に人が現れる。美しく長い黒髪もそのままに、黒い瞳はこちらへ向けて。
写真で見た賢者様。『本物』の賢者様がそこにいた。
「エリファレット・メルザス」
呆然と、ノアが口に名前をのせると、賢者様は淡く笑った。
『アラ? 私の名前、知ってたの?』
名前も、顔も知られていないと大臣たちが言っていたのを思い出した。
「……っ」
ノアが回答に詰まると、賢者様はなお一層艶やかに微笑する。
「あなたが、声の主?」
恐る恐る聞くと、賢者様はわたしの方を向いた。長い髪がふわりと翻る。本当に美人で、賢者を語ってごめんなさい、と謝ってしまいそうになった。
「そうよ。初めて顔を合わせるわね。ユキノ」
優しくて、それと同じくらい怖かった。
『どうして』と口が動く。どうして、たびたびわたしに話しかけたりしたのか分からなかった。どうしてノアに襲われたときあんなことを言ったのかも分からなかった。
『あなたに、してほしいことがあったの』
まぁ、もういいんだけど。
そう言って笑う彼女は寂しそうで、それでも嬉しそうだった。
『それで? ユキノ。行くんでしょ?』
そこで気付いた。ここでこんなことしている余裕なんてなかったのだった。そう思い、再び扉に手を掛ける。
しかし、手を捕まれたままで、それ以上は進めなかった。
「ノア、放して」
「無理です」
「放してったら」
「だから、無理で……」
途中で言葉は途切れ、捕まれていた手も自由になった。
そして、後ろでパンパンと手を叩く音と、ふぅというやりきった感のあるため息が聞こえる。
『これくらいしなきゃね。吸血鬼には』
怖くて後ろを振り向けないんですけど。何したんでしょうか、賢者様。
でも、見たい。どうやって大人しくさせたのか、非常に興味がある。……今度何かやられたら、やりたいという思いが無きにしも非ず。
怖いもの見たさでわたしは思わず後ろを見た。
見なかった方がよかったのかもしれない。
そこには、十字架とにんにくがついた紐でグルグルまきにされ、首からロザリオ(多分、滴っているのは聖水)がかけられたノアがいた。
ご愁傷様です。えっと、でも、ちょっと思う。ざまあみろ。普段の行いが悪いから、こういう罰が当たるんだ。
青白い顔は本当に『蒼白』という感じで、目を回している。
――ちょっと同情するかもしれない。さっきあんなことを思ったけど、さすがにちょっと可哀想だと思う。
『じゃぁ、行きましょうか。邪魔者も静かになったし』
いえいえ、静かになったんじゃなくって、静かにさせたんでしょ。
『行きましょう。殺し合いの場に』
その言葉に、心臓が大きく動いた。
まさしく、殺し合いをしているかもしれないと思っていたときに、その言葉はなかなか威力がある。ノアが止めたのもそれが理由かもしれない。
「案内、してくれますか?」
そう聞くと、賢者様は万人が見とれる笑顔で『ええ』と頷いた。
進もう。終焉の間に。
そこで待ち受けているのが何か、あなたはもう、分かっているはず。
さぁ、行こう。死の待つ間(ま)に。
そこは血塗られた地獄だ。
そこへ行く覚悟があるのなら、きっと何かがあなたを待っているはず。
泣いても笑っても、結果は変わらないけれど。
そこへきっと、あなたが欲しがっている、真実があるはず。
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