いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
泣きすぎて目が痛いです。
宿題しなきゃ、勉強しなきゃのさなか有川最新作(?)を買い、読み、号泣。
アンソロジー『Story Seller』を読んでいれば、話も別だったのかも、だけど、色々あって読めなかったので、今回初読ということになります。
side.A side.Bともに未読状態からスタートでした。
病気モノが嫌いとか、お涙頂戴モノだ、とか言えない。そういう小説だと思います。
少なくともこれは、それがメインじゃない気がする。
以下、完全なるネタバレ。読んでない方は回れ右を推奨。読んだ方は泣き出しそうなので、これまた回れ右推奨。(笑)
宿題しなきゃ、勉強しなきゃのさなか有川最新作(?)を買い、読み、号泣。
アンソロジー『Story Seller』を読んでいれば、話も別だったのかも、だけど、色々あって読めなかったので、今回初読ということになります。
side.A side.Bともに未読状態からスタートでした。
病気モノが嫌いとか、お涙頂戴モノだ、とか言えない。そういう小説だと思います。
少なくともこれは、それがメインじゃない気がする。
以下、完全なるネタバレ。読んでない方は回れ右を推奨。読んだ方は泣き出しそうなので、これまた回れ右推奨。(笑)
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半端なく長いので注意。
まずは、何故『Story Seller』を読まなかったかについて。
当初読みたかったのですが、ちょっと怖かったので、読めなかったのです。どういう雰囲気のものか、オススメメッセージのところで読んでいたので。その頃、ちょうど色々あった頃なので、それに関するものは読めなかった。
で、今回やっぱり物語りに飢えてて、すごい勢いで読みました。買ってすぐ車の中で読み始め、酔いつつ読み続けました。
それくらい凄い物語。
印象は荒い、感じかな。自衛隊三部作とも、図書館戦争とも、植物図鑑とも違う感じ。
Side.A
思考する程寿命を縮めるという病気にかかった女流作家さんとその旦那さんのお話。
出会いは普通ですが、付き合う(意識する)までがかなり印象的。
私は『書ける側』ではなく、あくまで『読む側』の一読者なので、面白い本は読みたい。そして面白くないものは流します。
世間で人気になった携帯小説とか、最たるを行くね。批判してる暇があるなら、次の面白い本に行く。
それと同時に、『書く(と思い込んでる)側』の人間でもあるので、準備ができていないものを、親しくも何ともない人に読まれる苦痛も分かります。
大抵は人様にお見せするつもりもなく、書くことが多いので、それを読まれるって一体……。(いまだ経験のないこと)
もう正直言って、どんなプレイですか、とつっこみたいね。あんなことされたら、恋愛対象になる前に切るし、もう絶対に顔を合わせられない。
自分の中を覗き込まれたようなものだから、話すのも嫌だ。
と、いうのはさておき。旦那さんがすごく好きです。
もう、妻が愛しくて愛しくていけない彼が好き。一ファンであり、一読者である彼が思うことはあまりにも素直で、涙が出る。
生きて欲しいけど、『考えるな』という言葉を『考えること』を職業にしている彼女に告げるのが自分の役割だと思う彼が苦しい。
彼女を世に出し、それが原因で病になったのなら、それはあまりにも苦しい。……どれが原因で、病気になったかなんて分からないけれど。
明確な原因なんて、ありはしないのかもしれないけれど。
男前な彼女に感嘆しつつ、それでも彼女を守ろうとする彼の姿勢がすごく好き。
最後のあたり、ページ一杯の『あなたがすき』と言う文字で、頑張ってせき止めていた涙が溢れました。
こんなに文字で紡いで、書いても、声では伝えられないと言う悲しさが。
そして残された手紙で、号泣に移り変わる私。死ぬと覚悟されて、手紙を書かれるのは、ひどく辛い。残された方が。
残される方は、覚悟しなきゃいけないのに、それが現実になるのが嫌で精一杯あがくのに。
最後に間に合わないのは、本当に辛いことだと思う瞬間でした。一番、側にいたいときに、一番側にいて欲しいと思うだろうときに、いれない不甲斐なさが悔しくて、切なくて、やりきれない。
言いたいことをすべて遺した彼女に、『ずるい』という彼が痛々しくて、愛しかった。その表現に、色々入りすぎて、読んでいるこちらが泣いた。
ページ一杯の『きみがすきだ』が最後の『さよならはまだいいたくない』が、少しでも彼女に届くことを祈りつつ。
で、作家夫婦の話になる。Side.Bの途中で、そのお話を書いた作家さんが今回の奥さんだと知る。
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