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いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
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 お約束どおり今日更新。
 友人が某乙女ゲーの画集を買っておりました。絵がメチャクチャ美麗。えっと『華鬼』っていう映画化される小説の挿絵(?)を描いてる方です。
 イラストを見ると視線が行くのは、手と髪なんですよねー。
 じーっと凝視しておりました。服のしわも素敵。


 まぁ、今日は別の友人の青い春の風景を見てたんで、当てられて熱出しました。昔から熱をだすと、目が痛くなる子なんですけど、痛くて目が開けられない……。
 今も半分目を瞑ったままなので、打ち間違いが多いです。
 何かねー、青春してるって感じなんですよ。雰囲気が青い春。どこの少女漫画だっ、と突っ込みたくなる。
 本人の自覚がない感じがいいです。非常に映画を見ている気分。そして少女漫画を読んでる気分。
 まぁ、そっと見守りますけどね!! どんなに傍から見てて恥ずかしくても。

+ + + + + + + + + +
『少し前』



「先生。くちなし先生、着きましたよ」

「スーツなんて一年ぶりだよ。窮屈を通り越してる」

 モーニングコートの上着を脱ごうとしてやめる。目の前ににこやかな編集長がいたからだ。
 撫で付けた髪や剃られた髭のせいでいつもと違う、と自分もまったく同じように思われているとも知らず、文彦はため息をついた。
 黙っていればなかなかの美丈夫で、女性作家たちが視線を送っている。
 もっとも、客の相手をしている編集長も、そんなこと知ったことではない文彦も気づかぬままだ。
 文彦にいたっては、服の窮屈さに辟易しているだけ。

「先生、上着脱がないでくださいよ。ネクタイを緩めるのもダメです」

「知ってるよ」

 先ほど自分がしようとしていたことを当てられたためか、文彦は不機嫌そうに言った。
 やはり来るのではなかったという思いが浮かんでくる。これならいい酒を買ってきて、家で飲むほうがいい。
 わざわざ着慣れない服を着てまで会うような人間もいない、周りを見回しながらロビーへ入った。そのとき。

「芹沢さん?」

 後ろから声をかけられた。
 文彦はとっさに振り向く。それがあまりにも聞きなれた声に似ていたので、振り向かずにはいられなかった。
 それでも、その人とは違う、とは分かっていた。

「あなたが、芹沢 文彦さん?? えっと、『野色 くちなし』さんですか?」

 ボーイに連れられてやってきたのは、一人の少女。
 つい最近まで家へ出入りしていた少女とよく似ていると思った。美しい着物を身に纏い、しかしここにいる人間より随分と若く浮いている。
 緊迫した表情に、顔が固くなるのを感じる。
 
 彼女とよく似た、しかしそれより少しだけ大人びた顔立ちを見て、文彦はなにも言えなくなった。




「椿ちゃん」

 よく晴れた日だ。
 雲ひとつない、と表現するのに相応しい空を仰ぐ。着慣れぬ振袖をもてあまし、家の中にいるだけでは気づかない日の暖かさに目を細める。
 そのとき、後ろから声をかけられた。

 振り返れば同じように畏まった格好の姉がいる。走ったらしく、軽く息が上がっていた。
 そしてその手に厚い本がある。普段そんなに本を読まない姉にしては珍しいと思った。

「何?」

「こ、れ。これっ、見つけてきたから、は、やく読んでっ!」

 差し出されたそれは、定期購読していた雑誌だった。
 今最も見たくない名が堂々と印刷されている。『七時の鐘』という題名の隣には、大きく『野色 くちなし』と書かれていた。
 椿は一瞬、延ばしかけていた手を止めた。小さく胸が痛むのを感じる。
 襟元に手を置き、ゆっくりと息を吐けば、短く切れ切れで震えていた。情けないと思う。

「椿ちゃん、早く」
 
 急かされてやっと雑誌を手に取った。ずっしりと重く、思わず離しそうになる。
 
 何も変わってないんだ、と心の中で笑った。自分がいてもいなくても、あの人は物語を紡ぎ続ける。
 当たり前で、それでも自分が望むものとは違うこと。物語が書けなくなって欲しいわけではないのに。
 それでも、少し落胆している。
 あの人の人生に、何も影響を及ぼせなかったのだということを分かって、雑誌を握る。

「私は、すごく影響されたのに」

 穏やかな人柄からは想像も出来ない人物が彼から生まれる。優しい性格を、表すような言葉が彼から出てくる。
 その人物や言葉に感動して、憧れた。どんな人が書くのかと、夢に見た。

「私ではやっぱり、つりあわなかったですか……」

 あんな素敵な言葉を紡ぐ彼に、自分は必要なかったのだと泣き出しそうになる。頁(ページ)をめくろうともせず、その表紙を見つめた。

「椿ちゃん、よく聞いて」

 しっかりと、雑誌を握る手を掴まれた。
 少しだけ自分より高い体温に包まれて、椿は芽に力を入れて深呼吸する。何とか泣くことはなく、じんわりと目の端に涙がにじんだだけだった。

「これを読んで、まだ忘れられるって言うんなら、私、何も言わないよ。椿ちゃんが決めたことを応援する。でももし……。
忘れられないって、まだ好きだって思うんなら、我慢しちゃダメだよ」

「柚ちゃ……」

「私に、変な遠慮なんかしたら許さないから」
 
 椿は息を呑む。
 いつの間に姉は、こんなに強い瞳をするようになったんだろうと思う。いつもおどおどしたような態度ばかりだったのに。

「分かった」
 
 恋をすると、性格まで変わるの、とは聞けなかった。




                           9話
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あいつはさぁ
俺が思うに

本人まんざらじゃないと思うんだがw

多分「え?何が?」と思う裏で、青春だ恋愛だどうだと周りに言われる度にちょっと得意げになってる気がします。

飽くまで私の主観でw
2009/11/05(Thu) 編集
Re:あいつはさぁ
あくまで主観?? いえ、それは客観!
私もそう思うよv でもね、周りで見てる人間にとって、これほど恥ずかしくて面白い観察対象っていないと思うんです。
もう、くっつくまで見届けてやると言う精神でっ!!
 【2009/11/05】
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でも本人は精一杯急いでいるつもりだったりします。
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