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いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
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 本日二回目の更新。ちょっと、私頑張ってません??
 多分後半、息切れがあると思いますが……。

 ところで、今日は髪を10cmほど切ってきました。
 しかしまだロング……。どれだけ伸ばせば気が済むんだと言う、美容師さんたちの声が聞こえてきます。
 まじめ(小心者とも)な学生なので、先生が怖くて、パーマ、カラーリングなどはできません。生徒指導の先生めちゃくちゃ怖い。
 まぁ、今しなくてもいいかなぁ、とも思いますし。

 なんてことを考えながら、15話目。何だかんだ言いつつ、続いております。

+ + + + + + + + + +
 騎士たちが目的地に近づいているのに気が付いたのか、誘拐犯たちは次々とならず者たちを差し向ける。しかしただのならず者が警備隊の一軍、ましてや近衛隊の隊長に勝てるはずもなく、次々と倒され、縄を掛けられていった。



「まずいな」

「ああ」

 アレクとエイルは今後の作戦を考える、と言って二人っきりになった。遠くの方で男たちの笑い声が聞こえ、エイルは小さく舌打ちした後「気楽な奴らめ」と罵った。そしてアレクに向き直る。

「馬鹿な与太者を雇ったのはどこぞの馬鹿な貴族だ。それは間違いない。だけど今はいないらしいな。そうじゃなきゃ、警備隊に喧嘩なんか吹っかけてこない。どうする? アレク。奴らこれ以上近づいたら確実に姫を誘拐したって騒ぎ立てるつもりだ」

「あいつら俺たちが何を恐れているか知ってるんだ。いや、教えてもらったって言ったほうが正しいか?」

 アレクはにやりと笑う。いつものような貴族然とした優雅な笑顔ではなかった。長年荒々しい気性の男たちの中でもまれた、粗野で、好戦的な笑みだ。

「俺たちが怖いのは話も通じなくなるような混乱だ。お前のとこの一軍はともかく……その下に付いている見習い騎士たちには話が通じそうにないからな」

 少々皮肉めいた台詞にエイルは返すように笑う。こちらの笑顔も"ニヤリ"と表現するに相応しい。しかもアレクのより数倍好戦的だ。

「どうする? 一軍にだけ訳を話して、下の奴らは返すか?」

 エイルが指揮をするはずだが、二人は対等に意見を交わしている。

「それが賢明だろうな」

 そこで一端会話が途切れる。一応山場の話し合いは終わった。

「と、それにしても……」

 エイルはアレクの方を嬉しそうに見やる。するとアレクは気不味気にそっぽを向いた。そしてそのまま席を立とうとする。しかし。

「ハイ。アレク。座る。見習い時代からの親友の話だ。貴族類の話は嫌いでも、市井の話は聞けんだろう? まさか逃げはしないよな?」

 逃がさんとばかりに肩を押さえられ、アレクはあっけなく抵抗をやめた。逃げる、の言葉に反応したのかもしれない。それでも皮肉は返した。

「実力だけで警備隊一軍の隊長になり、あまつ上級騎士にもなった奴は言うことが違うな。ボンボン育ちで近衛隊隊長になって、上級騎士になった俺とはえらい違いだ」

「まぁな。初めは周りが煩かったけど……」

 実力で黙らせたのはお互い様だろう、と言外に言われて眉を顰める。だがエイルは話を切り、まじまじとアレクを見つめた後、唇の端だけを器用に上げた。

「お前、本当に変わるよな。あのお転婆な姫様のことになると。いつも冷静なお前が焦ったり、オロオロしたりする。そのくせ姫様に会うと冷たく接する。感情がないんじゃないかってくらい。そんなに大切ならもっと優しく接すりゃあいいのに。いや、大切だからこそって事か?でもな、あそこまでするのは、ほんと、おかしいと思うよ。お前の冷たい態度で傷ついてる姫様、何度も見た。何度も、な。俺、時々心配になる。まっ、時々だけだけどな」

「傷付けたくて、してるんじゃない。それに、俺にだって……」

 そう言って、口ごもった。何か言いたそうに、口を動かしたが結局何も口から出てこなかった。

「へぇ。お前でも、考えてるんだ」

 面白そうに問うエイルに怪訝そうな顔で答える。そんなアレクを見てエイルはなお一層笑顔を深くさせた。

「でも、お前の考えてることは的外れだと思うよ。俺。お前、未だ多分分かってないよ。何にも……な」

 その声は妙に寒々しかった。




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でも本人は精一杯急いでいるつもりだったりします。
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