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いつきが日々を綴ります。日々のぐだぐだを語ったりしてます。時々本の感想が紛れ込んでたりするかもです。
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 久しぶりにコバルト買いました。
 最近、コバルトから離れっぱなしだったからなぁー。ヴィクロテが最終巻になったら買うよ、多分。
 ヘタレなシャーリーじゃなくなったら、買おうかなぁ。
 もうすでに、三巻ぐらい出てるんですけどね、わたしが最後に買ってから。だって、ねぇ?(笑)


 以下のた打ち回った感想。
 人間、急な糖分摂取は体に悪いと実感。常日頃から慣らしておかないとダメらしいね。
 中毒症状を起こしそうだったよ。

+ + + + + + + + + +



 岡篠名桜さんといえば、わたしの中で『月色光珠』なんですが。
 一時、コバルトの雑誌を買っていた時期に、出会いました。大賞受賞作。もー、すっごく好きで、雑誌捨てられずにとっておくくらいでした。
 道秋さんがすっごくいいキャラでして、琴子ちゃんも可愛いし。
 何よりも、大正ロマン溢れる感じが好きで、好きで。
 その後、数年後に第二段が雑誌で出されたときには、既に雑誌を買うのをやめていたんですけど、そのためだけに雑誌買いました。
 だって、続編出るなんて聞いたら、じっとしてることできなかったんだもん! 

 ブログでも書きましたよねー。
 で、その後『文庫化、文庫化しないかなー』とか思ってたら、今回ついに文庫化!
 迷わず、学校帰りに購入。
 ドキドキしながら、1話目から読みました。ちょっと加筆されてるんだなーとか思いつつ、読み進めていく。
 
 題名が元々『空ノ巣』だったので、この文庫を見つけたこと自体奇跡。あー、岡篠さんの文庫逐一チェックしててよかった。
 全部イラストが違うって言うのもびっくりかな。1話目と、続編、それから文庫で全部イラストレーターさんが違う。
 一番最初も好きですが、文庫化されたのは可愛ささらにアップですね。
 この人のイラストは、多分とある三姉妹のお話で見たような……。

 ともあれ、感想ー。


 『風の邸の貴婦人と守人たち』

 『空ノ巣』からやっぱり改題です。ちょっと残念。道秋さんのイケメンっぷりに笑いつつ、読むのスタート。
 おっとりした琴子ちゃんは相変わらず可愛かった。
 倒れた老女(志津香)の代わりにある邸の『家守』となった彼女ですが、そこのお邸は不思議が一杯です。
 イケメン医学生(性格に難あり)な『墓守』さんもいらして、謎倍増。
 キリエさんというお名前の死者(邸の主?)は、人を呼び寄せてしまうらしく、生きてる人も死んでる人もよくお邸を訪ねてきます。
 生きている人をもてなすのが、『家守』である彼女のお役目。
 そして、死んでいる人を監視し、ときに追い返すのが『墓守』である道秋さんのお仕事なのです。

 彼女は咲代女学院の高等部2年生で、そこそこ名家のお嬢さん。ですが、成績が芳しくなく、そのことと相まってお見合い話が浮上。
 普段おっとりとして、流されやすい彼女は、ここで流されてはダメだと思い立ち、精一杯抵抗します。
 ……で、そのことで人生初の親子喧嘩をし、飛び出したところで『家守』の仕事を頼まれます。
 志津香さんがとってもいい性格をしており、両親は丸め込まれ、彼女がぼぅっとしている間に、『家守』の仕事につくことに。
 ネタバレしちゃうと、その見合い相手こそ道秋さんであり、かつ見合いを計画したのは、彼と同じ大学へ通う琴子ちゃんのお兄ちゃんであるという。
 もう一つ付け足すなら、道秋さん、琴子ちゃんが中等部に通っていたときに見初めたらしいですよ。それから数年、視線だけで彼女を追っていたらしいですよ。(『山橘に捧ぐ』で暴露)
 いじらしい、というか一途というか、……変人一歩手前、とか思ったのはわたしだけですか?

 ともあれ、琴子ちゃんの道秋さんに対する第一印象最悪ですがね。でもどことなく、道秋さん、琴子ちゃんが気になってるオーラが駄々漏れ。
 それだけでのた打ち回ります。
 というか、『あんた』呼びがもう……某乙女ゲーの斉藤さんみたいでね! 黒髪、無口、無愛想も相まってね!!
 えっと、たまらなく好きでした。


 『菊の童と写し絵の君』

 お見合い本格化。お兄ちゃんもいいキャラしてました。
 なんとしてでも琴子ちゃんと道秋さんをくっつけたい志津香さんと、お兄ちゃん相手にたじたじの二人。
 そんな二人を意に介さず、見合い用の写真と釣書を持ってくるお兄ちゃんツワモノ。
 おめかししてどこか行くらしい琴子ちゃんに、ちょっと冷たくなりはしたものの、お墓参りに行くと知って機嫌を直す道秋さんにたまらなくきゅんとしてみたり。
 駄々漏れ、駄々漏れなのに、どうして琴子ちゃんは気付かないんだろう。本人たち以外は皆分かってるのに!
 じれったい。だけどそれがいい。(完全にコバルト読者に戻ってる)

 お墓参りに行った帰り、無縁仏にお線香とお花を供えたことで(元来、体質が体質らしい)彼女は幽霊を連れて帰ってしまいます。
 ほとんどは祓うことができたんだけど、中に一つだけどうしても祓えないものが。
 道秋さん、医学生なのにお祓いできるらしいですよ。何でも家系的に何代かに一人いるらしい。
 その子がいついてしまって、さぁどうする、というのが物語の本筋なんですけど、わたしが注目したのはそこじゃなくって。
 二人のお見合いー。
 毎日顔合わせてるのに、今更お見合い。(笑)
 見合い用のお写真が非常によろしくて、前髪を上げてカッコいい人はさぞかしい言い造形をしてらっしゃるんだろう、とか思う。
 絵も可愛かったよ、ちょっと幼い印象だったけど。ぜひ琴子ちゃんの写真を見せてください。絶対可愛いと思うんだ。七五三の時の写真。(三歳の時の)
 そしてお見合い当日。
 うん、琴子ちゃん家族に嫌われないように、にこやかさを保っていたという認識でよろしいですね? 道秋さん。
 琴子さん呼びに、一人で笑ったのは秘密です。転げまわったのは、公然の事実。
 琴子ちゃん泣かせて焦ってる彼の可愛さといったらっ。
 琴子ちゃんからかって、してやったりという彼の笑顔が非常に好きなんですが、焦る彼もまた好きです。
 仏頂面、というか無表情キャラの笑顔は非常に美味しい。(色んな意味で)
 うーん、どうも無自覚天然口説き魔が岡篠先生は好きらしいです。ほら、有さんもだから! 最初の無口無表情が嘘のような怒涛の後半だから。
 もちろんわたしも好きです。美味しいです。自分で書けないけど。
 一番最後の、道秋さんを上半身だけでも脱がした志津香さんは凄いと思う。琴子ちゃんが可愛ければ、もういいかもしれない。


 『山橘に捧ぐ』

 三話中、唯一わたしが見ていない話。書下ろしです。
 道秋さんが好きだと自覚した琴子ちゃんの挙動不審は、すさまじいものがありますね。可愛い、どうしてくれよう。
 道秋さんがほくそ笑むのが分かります。
 仮病で再度入院する志津香さんですが、『新婚ごっこ』ってなんかいかがわしい響きがすると思うのはわたしだけ?
 琴子ちゃんの無自覚(ちょっと自覚)の告白に、動揺している道秋さんが非常によいです。ニヤニヤする。

 そこでいきなり登場の若い男。『若い男』(いやに強調)
 道秋さんが微妙に怖いのは、この人のせいですか。威嚇してるのは、この人のせいなんですか!?(興奮中)
 タートルネックのセーターがよくて、ひとりで『鎖骨が出てないのは残念だけど、なんかいいよねっ』と気持ち悪いこと言ってました。
 多分、ラインが見えるだけでもいいんですよ。鎖骨。
 道秋さんの祖父さんもいい人でした。何というか、食えない狸爺。
 琴子ちゃんがお祖父さまに遭った(会った、ではない)と分かるや否や、めちゃくちゃ不機嫌になる道秋さん。
 多分、あれだよ。お祖父さまには、自分の気持ちがばれてるから、お祖父さま経由でばれて欲しくないからだよ。
 それからの会話がまぁ、何というか痴話げんかにしか見えなくて。
 お祖父さま。すごい。『あのくそじじい』とまで道秋さんに言わしめるなんて。
 オマケに嫉妬してるしねー。若い男に。道秋さん、可愛い。

 まぁ、色々あって解決するわけですが。あ、何が問題だったかも書いてないという。まぁ、気になる方はぜひ読んでみてください。
 可愛いから。道秋さんが。
 おてて繋ぐ二人が初々しくて、『はぐれるから』と言い訳するのにニヤニヤ。ダメだ。完全にコバルト読者に戻ってる。
 糖分摂取過剰で、この時点で頭が回ってきた。……熱のせいか。

 許婚発言とか、中等部の頃に見初めた話とか、一気に出てきたけど、もうちょっとゆっくりでもよかったです。
 というか、もっとページ割いて! 最後の数ページだけ甘くされても、困る! 急性で倒れちゃう!

 山橘の求婚は可愛いー。万葉集の和歌なんですって。

 春日王が読んだんだそうです。以下抜粋。
 『あしひきの 山橘の 色に出でよ 語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ』
 ……何故か文庫では、『逢ふこともあらぬ』になってますけど。
 あらぬ? あら、ぬ? 未然形接続に、ぬ、なの?? それってどういう解釈をすれば。逢うことも、ないのかな? だって打ち消しの助動詞になるよね、この場合。(しつこい)
 えー。
 多分、『語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ』だったら、逢えるだろう、みたいな意味なんだと思うけど。『む』だったら、推量とかだし。
 山橘が分からない方は、ヤブコウジで検索かけたらいいかも。見たことあると思いますよ。

 ついでにちょこっと解説。『あしひきの』は『山』にかかる枕言葉です。『出でよ』ってことは、命令形? これ、恋した気持ちを表したら、逢えるかもね、みたいな意味らしい。
 文庫では意訳されてますけど、そっちでも好き。
 古典に興味津々ですみません。

 最後の道秋さんの惚けっぷりはもう、有さんを彷彿とさせるもの以外の何者でもなかったです。
 続編でたら、間違いなく買うなー。可愛いお二人が好きな方はぜひ。
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